お供え物は、故人の好きだった食べ物やお酒等を用意するのが一般的だと思いますが、その後お供えした食べ物やお酒の処理方法に悩みませんか?
果たして食べて良いものなのか捨てるべきなのか、今回はお供え物のその後の処理について、詳しくお話しさせていただきたいと思います。
目次
お供えの食べ物はその後どうすればいい?
お墓にお供えした後のお供え物は食べて構いません。
お墓にお供えしたお供え物は必ず持ち帰りましょう。
これがお供え物の基本マナーです。
お供え物をそのままにしておくと、鳥や動物たちが食べてに来て、お墓が汚れるだけではなくお墓の管理が大変になるからです。
持ち帰った後は、その地域やお家の考え方によって大きく異なり、方法は複数あります。
・食べずに川に流す
・山に埋めて還す
・お供えしてくれた方と分ける
・お下がりとしてありがたく頂く
ただ、川に流したり山に埋めたりという事は、環境汚染の原因にもなりかねません。
出来れば食べたり分けたりして、環境に良い方法で処理するのが一番いいでしょう。
お供え物は捨てても大丈夫?
お供えをしたものは捨ててはいけません。
お供え物は仏様からのお下がりで、とても縁起の良いものです。
食べられるものは感謝をしてから食べましょう。
ちなみにお供えした食べ物が日持ちしない場合、お供えして報告した後、すぐに下げて食べても問題ありません。
原則は「傷まないうちに処理する」ですので、お供えする時間に決まりはないのです。
また、仏壇にご飯や果物をお供えしますが、これらも傷む前に頂くのが正解です。
ご飯は午前中にお供えし、昼前に下げて食べましょう。
朝にご飯を炊かない場合は炊いた時にお供えし、すぐに下げても問題ありません。
果物は様子を見て、傷む前に下げて食べましょう。
仏壇にご飯や果物をお供えするのは、「お陰様で、今日もご飯や自然の果実が食べられます。ありがとうございます」という感謝の気持ちを表すためにお供えします。
駄目にして捨てることのないよう、しっかり管理するようにしましょうね。
お供え物を処分しなければならない時は?
食べ物に関しては、好き嫌いが減員となるかもあしれませんが、食べられないこともあるかもしれません。
そんな時は細かく砕いて庭先に埋め、自然に還すのが一番と言われています。
ですが、現代の住宅事情を鑑みると、お供え物を自然に還すのはなかなか難しいですよね。
そのような場合は、半紙等の白い紙にお供え物を包み、塩をかけて清めてから捨てるようにします。
この時に仏様に感謝の気持ちを述べて、捨てるようにしましょう。
半紙に包んで清めて捨てる方法は、お供えした食べ物を処理する時以外にも使えます。
それはお花や人形など、食べることのできないお供え物を処理する時です。
お墓参り後のお花を処分する時にも使えますので、覚えておくといいですね。
お供えのお酒はその後どうしてる?
故人が好きな物をお供えするケースがあるかと思います。
場合によってはお酒などはお下がりとして頂けない事もあるでしょう。
そのようなお供え物をどう処理していくべきか、その方法についてご紹介していきます。
お酒は人によって飲める飲めないがあるため、一番処理に困るお供え物なのではないでしようか?
実はお酒を飲む以外にも処理方法はあります。
お酒はお風呂に入れて清め湯にしたり、庭先や玄関先に撒いて家を清めるという方法があります。
また、日本酒や焼酎であれば料理にも使えますね。
どうしても使いきれない場合は、仏様に感謝しながら流しに捨てても問題ないとされています。
出来れば何らかの方法で使い切り、流しに捨てるのは最終手段と覚えておきましょう。
まとめ
お供え物のその後の処理方法についてご紹介しました。
・お供え物は基本的には、必ず持ち帰るのがマナーです。
お供え物の処理方法は地域や家によって違いますが、出来れば食べたり分けたりしましょう。
・お供え物は仏様からのお下がりですので、食べられるものは傷まないうちに食べるのが鉄則です。
食べられるものなのに捨てるのは罰当たりですので、事情がない限りはありがたく頂きましょう。
・お供え物のお酒に関しては、お風呂に入れたり庭先や玄関先に撒いたりして、その場を清めることができます。
どうしても使いきれない場合は、仏様に感謝しつつ流しに捨ててください。
・お供え物が好みではなく食べられないものの場合は、庭先に埋めて土に還してあげましょう。
土に還すのが難しい場合は、白い半紙に包んで塩で清めてから捨てるようにしてください。
一般的には上記のように考えられています。
参考になれば幸いです。