「上司の言動がつらい…これってモラハラ?」「見極め方や対処法が分からない…」そんな不安をこの記事が解決します。
・何気ない一言に毎日心が削られる
・優しい時もあるから、モラハラか判断がつかない
・つらいけど、誰にも相談できずひとりで抱えている
確かに、モラハラって見極めが難しいし、誰にも相談しづらいですよね。
この記事では、
・自分の上司がモラハラかを確認できるチェックリスト
・優しさの裏に隠れたモラハラ上司の見極め方
・今すぐできる対処法と、逃げてもいいという選択肢
についてお話します。
モラハラ上司チェックとは?まずは状況を整理しよう

「最近、上司の言動がなんだかキツい…」
「でも、これってただの指導?それともモラハラ?」
そう思いながらも、誰にも相談できずに悩んでいませんか?
職場の人間関係って、毎日顔を合わせるからこそ、
ちょっとした違和感でもずっと引きずってしまいますよね。
でも、自分の感覚だけだと「気にしすぎなのかも…」と、
なかなか本気で向き合う気になれないものです。
「これってモラハラ?」という疑問を整理するチェックリストと、
モラハラ上司かどうかを見極めるポイント、そして具体的な対処法まで順を追って紹介していきます。
まずは、「今の状況を自分の目でしっかり見てみること」から始めましょう。
モラハラの定義と「これは違うかも」と迷いやすい言動
上司からの言葉や態度に違和感を覚えているけれど、
「これって本当にモラハラなのかな?」と悩んでいませんか?
実は、モラハラ(モラルハラスメント)の境界線はとても曖昧で、
本人が「気のせいかも」と感じてしまいやすいのが特徴です。
まず、モラハラとは何か。
簡単にいえば、「言葉や態度で精神的に追い詰めるハラスメント」のこと。
暴力などの物理的な被害はないものの、
人を精神的に傷つけ、ストレスや不安を積み重ねていくタイプの嫌がらせです。
モラハラにあたる言動の一例を挙げてみます。
✅ 「それくらい自分で考えろよ」
✅ 「またミス?向いてないんじゃない?」
✅ 「俺が新人の頃はそんなこと言われなくてもやってたけどな」
どれも言葉の“トゲ”があいまいなので、
言われた側が「自分が気にしすぎかな…」と受け止めてしまいがちです。
一方で、「これは厳しいけどモラハラではない」というケースもあります。
例えば:
- ミスの指摘が具体的かつ冷静に行われている
- 業務上の指導に必要な範囲でのやり取り
- 他の社員にも同じ基準で接している
このあたりを踏まえて、次に進めたいのは「自分の今の状況を客観的に見てみること」。
そのためのチェックリストを次でご紹介します。
あなたの職場は大丈夫?自己チェックリストで確認
「自分はモラハラを受けてるのかもしれない」と思ったら、
まずは以下のようなポイントに当てはまるかどうか、チェックしてみてください。
モラハラ上司チェックリスト(10項目)
- □ 他の社員より自分にだけ態度が冷たい
- □ ささいなミスを執拗に責められる
- □ 人前で何度も恥をかかされた
- □ 雑用や理不尽な業務ばかり任される
- □ 自分の発言を軽んじられている気がする
- □ 話しかけても無視されたり、わざと冷たくされたりする
- □ 雰囲気や態度で「お前はダメだ」と伝えられているように感じる
- □ 一部の人にだけ優しい、露骨なひいきがある
- □ ミスがあったとき、話を聞いてもらえず一方的に決めつけられる
- □ 出社前や出勤中、強いストレスや憂うつ感がある
このうち3つ以上当てはまったら、黄色信号。
5つ以上なら、かなり深刻な状況かもしれません。
「まさか自分が…」と信じたくない気持ちはよく分かります。
でも、精神的なダメージはじわじわと蓄積されていくもの。
まずは、「これはおかしいかもしれない」と気づくことが第一歩です。
モラハラ上司の見極め方とターゲットになりやすい人の特徴

「言い方は厳しいけど、仕事のうちだよね?」
「たまに優しいこともあるし、自分が気にしすぎかな…」
こんなふうに自分を納得させながら、
モヤモヤを抱え続けていませんか?
モラハラって、パワハラのように“明確に線を引ける”ものではなくて、
じわじわと、しかも静かに人の心を追い詰めるからこそ見極めが難しいんです。
ここでは、よくある言動や心理的な特徴、
そして「なぜ自分が狙われるのか…」という疑問に答えるポイントを整理していきます。
よくある言動パターンと表に出にくいモラハラタイプ
モラハラ上司には、こんな共通点があります。
- 表面上は冷静でも、言葉にトゲがある
- ミスや失敗を過剰に責める
- 指導ではなく“人格否定”にすり替わっている
- 自分の感情で態度が極端に変わる
たとえば、こういうセリフ、心当たりありませんか?
「また同じミス?本当に学習能力あるの?」
「そんなの新人でもできるけど」
「話すだけムダだな」
「まぁ、あなたには期待してないから」
こういった言葉が日常的に使われている場合、
それは“厳しい”のではなく、モラハラのサインかもしれません。
さらに厄介なのが、表立って暴言を吐かない“静かなモラハラ型”。
こういう上司は、まわりから見ると「普通の人」に見えるので、
被害者側が“自分がおかしいのかな”と感じやすいんです。
優しい時もある上司…それでもモラハラになるケースとは?
「普段はむしろ親切なんだよな」
「急に冷たくなる時はあるけど…気分かな?」
こう思わせてくる上司ほど、判断が難しい。
でも実は、優しさと冷たさを交互に使うタイプは、
精神的に支配しやすい“コントロール型モラハラ”の可能性があります。
よくあるパターンはこんな感じです:
- 怒鳴った翌日に、急に笑顔で話しかけてくる
- 他人には冷たいのに、自分だけに優しいそぶりを見せる
- 落ち込んでいる時だけ親身に見えるが、すぐ突き放す
- 褒めることで「やっぱり自分が悪かったんだ」と思わせてくる
「あんなに優しかったのに…なんで急に?」
「怒らせた私が悪かったのかな」
この“アメとムチ”の繰り返しで、判断力や自尊心が削られていくのが特徴です。
優しさがある=モラハラではない
ではなく、
「優しさも含めてコントロールされているかどうか」が見極めのポイントです。
モラハラのターゲットになりやすい人の共通点
「なんで私ばっかり…?」
「他の人にはそんな態度取ってないのに」
そう感じたら、自分が“狙われやすいタイプ”なのかも、と
一度立ち止まって考えてみてください。
モラハラ加害者は、反論されにくい相手を本能的に選びます。
特にこんな特徴に当てはまる人は注意が必要です。

「怒らせたらどうしよう」
「また私が変なことしたのかも」
そんなふうに、自分を責める癖がある人ほど、
“モラハラのターゲットにされやすい”んです。
でもそれは、あなたが悪いからではありません。
優しすぎるだけなんです。
この章を読んで、
「これ、まさに自分のことだ」
そう思った方は、ここからが本番です。
次は、今すぐできるモラハラ上司への対処法と、
心の負担を減らす行動ステップをお伝えします。
🍀上司との関係にストレスを感じているなら、まずは状況を整理してみませんか?
関連記事>>上司からのストレスが限界!あなたの悩みを整理して、心を守る方法
モラハラ上司への具体的な対処法と行動ステップ

「もう限界…でも、どうしたらいいのか分からない」
「反論するのも怖いし、何が正解なのかも分からない」
モラハラに悩む人の多くが、こんなふうに感じています。
でも、あなたの心を守るためにできることは、ちゃんとあります。
ここでは「今すぐできること」「少しずつできること」「どうしようもないときの最終手段」まで、行動ステップを3つに分けて紹介します。
今の自分に合ったところから、読み進めてください。
今すぐ実践できる心の守り方・言葉の返し方
まず最初にできることは、自分の“受け止め方”を整えることです。
モラハラを真正面から受け止めてしまうと、どんどん自分を責めてしまいがち。
そうならないために、心の中で「盾」を持つイメージを持ちましょう。
たとえばこんなふうに、心の中で距離を取ってみてください:
「あの人はそういう言い方しかできない人なんだ」
「これは私のせいじゃない、相手の問題」
「今は反応しない。必要以上に気にしない」
それだけで、気持ちのダメージはかなり減ります。
さらに、言葉で返す場面では、真正面から反論せず、やんわりかわす方法が有効です。
● 言い返さずに受け流すフレーズ例:
- 「なるほど、そういう考えもありますね」
- 「そうですね、もう一度確認してみます」
- 「了解しました。念のため確認させてください」
こういった返し方なら、波風を立てずに場を終わらせられます。
相手に正面から立ち向かわなくてもいいんです。
大事なのは、「自分をこれ以上傷つけないこと」。
社内での相談先・記録の取り方・証拠の残し方
もし、モラハラが継続的・深刻になってきたら、証拠の確保と相談が必要です。
「相談って怖い」「誰に話せばいいのか分からない」
そんなときは、まず“記録を残す”ところから始めてみましょう。
● モラハラを記録する方法:
- 発言内容を日付とセットでメモ(メモアプリや手帳でもOK)
- メールやチャットでのやり取りはスクショや保存
- 可能なら、録音アプリで会話を記録(法律に違反しない範囲で)
証拠を持っておくと、いざというときに自分を守る手段になります。
そして、信頼できる社内の窓口や第三者に相談しましょう。
● 相談できる社内・外部の窓口例:
- 人事部門・総務
- 産業医(職場にいる場合)
- 労働組合(あれば)
- 外部の労働相談センター(厚生労働省など)
最初から「訴える!」と大げさに構える必要はありません。
「こういうことが続いていて、どうしたらいいか分からない」と伝えるだけで十分です。
本当に限界なら…逃げることは恥じゃない
「それでも何も変わらなかった」
「相談したのに逆にやりにくくなった」
「毎日職場に行くのがつらくて仕方ない」
そんなときは、もう“逃げる”ことを考えていいです。
「逃げたら負けだと思ってた」
「我慢しないと、また同じことが起きるかも…」
「転職ってリスク高くない?」
そう思うのも自然ですが、
あなたが壊れてしまってからでは、すべてが遅いんです。
転職や異動は「甘え」でも「敗北」でもありません。
それは、“自分の人生をちゃんと選ぶ”という行動です。
自分を守るために、
「この場所は合わない」と判断することは、
ものすごく勇気のあることなんです。
もし転職や環境変更を考えるなら、信頼できるキャリアアドバイザーやエージェントを頼るのも一つの方法です。
一人で抱え込まなくても、手を差し伸べてくれる人はちゃんといます。
もし今のストレスが“限界かも”と感じているなら、こちらのまとめ記事もおすすめです。
まとめ|それ、モラハラかも?と思ったら自分を信じてOK
「なんか最近、上司の言い方がキツい」
「でも仕事だし、私が未熟なだけかも…」
そうやって、自分の感情にフタをしていませんか?
この記事では、
モラハラのチェックリストや見極め方、
そして実際の対処法についてご紹介してきました。
ひとつでも当てはまったなら、
「やっぱり自分が悪いのかな」と思わず、
まずはその違和感を認めてあげてください。
なにより大事なのは、
「自分がどう感じているか」ということです。
あなたが「つらい」と感じているなら、
それはもう十分に“向き合うべきサイン”なんです。
無理に耐える必要はありません。
頑張り続けることだけが正解じゃないんです。
逃げてもいい。誰かに頼ってもいい。
今の環境を変えることで、心がラクになるなら、それも立派な選択です。
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