娘さんが成長し、家をでることになったら、小さい頃に飾っていた思い出の雛人形をどのように管理したらよいか迷いませんか?
ずっとしまって保管しておくことは可能だが、もっと良い方法はないかと思う方も多いのではないでしょうか。
すてるというのも気が引ける。。
縁起物ですし、しっかりし処分の方法というのがあったらと考えることがあるかと思います。
また、雛人形を処分するにも供養するにも、時期はいつがいいのか気になりますね。
処分や供養の費用をできるだけ抑えて、出来ることなら無料で行える方法があるのならば知りたいと思うはずです。
今回は雛人形の処分や供養の方法について、気になるポイントをしっかり解説していきますね!
目次
雛人形を処分するのに最適な時期はいつ?
雛人形には「この時に捨てましょう!」という明確な時期はありません。
ですが、節目の時期に処分するという方が多いと言われています。
例えば、
・成人を迎え大人になったから
・結婚して両親から独立し、自分の家庭を築くようになった為
・厄年(33歳)を迎え、厄を祓えたので
という時期に処分するのです。
これらの時期に共通するのは、「お雛様は役目を終わられたので、休んでもらおう」という考え方ですね。
また、後述する処分の方法によっては、受付期間が設けられている方法もありますが、その時期が正しい時期ということではありません。
節目を気にせず処分したいと考えているご家庭は、受付期間を目安に検討してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、未婚だからいつまでも処分できないという考え方は不要です。
雛人形を片付けないで飾っておくと婚期が遅れる、なんて話もありますが、あれは迷信です。
雛人形は娘さんの成長と幸せを願う為に飾るもので、結婚を約束するものではないのです。
ですので、お雛様の処分に関しては未婚・既婚は、まったく関係ありません。
雛人形を無料で処分するには?寄付という方法も
お雛様を無料で処分する方法の一つとして、必要としている施設に寄付する方法があります。
幼稚園・保育園・老人ホーム・児童養護施設など、必要としている施設は意外と多いのです。
いきなり持っていっても先方は困りますので、まずは施設に問い合わせてみましょう。
OKの返事がもらえたら雛人形や装飾品を拭いて、綺麗な状態にして渡せるように準備します。
家から運ぶ際は緩衝材などで保護し、傷がつかないように気をつけて運んでくださいね。
雛人形が集まるお祭りがある!大切な雛人形を最後にお祭りに参加させよう
徳島県にある勝浦町では、毎年2月〜3月にかけて「ビックひな祭り」というイベントが開催されています。
昭和63年から続けて開催されていて、30年以上も続いているイベントです。
全国から役目を終えた雛人形を集め、供養を兼ねて展示するというものです。
会場の中央には高さ約8mの「百段のひな壇」が設置され、雛人形がずらりと並ぶ様は圧巻の一言です。
出典:阿波なび
「ビックひな祭り」に雛人形を参加させるには、会場である人形文化会館に持ち込むか、宅急便で雛人形を送る方法があります。
人形だけではなく、屏風やひな壇なども供養してくれますので、まとめて用意しておくといいでしょう。
供養には一律500円かかり、宅急便で送る場合は送料も自己負担になります。
供養代は持ち込みの方は現金で払い、宅急便の方は別途現金書留で送る必要があります。
平成31年の供養受付期間は、1月26日(土)と1月27日(日)の2日間でした。
宅急便で送る方は日付指定をし、その日に着くように送るようにしましょう。
「ビックひな祭り」での供養は有料ではありますが、最後にお祭りに参加させて気持ちよく供養できる方法です。
雛人形の供養を考えている方は、是非参加させてあげてほしいと思います。
神社やお寺で雛人形の供養をする方法
地元の神社やお寺で、雛人形の供養を対応してくれる場合があります。
ただし金額には差があり、大体5,000円〜10,000円程度かかると思っておきましょう。
また、寄付のとき同様いきなり持っていっても、先方は困ってしまいます。
まずは雛人形の供養を行なってくれるかどうか、問い合わせをしてみましょうね。
雛人形の処分に迷ったら人形供養専門業者に依頼してみよう
地元の神社やお寺で供養は行なっていないし、ビックひな祭りの受付期間も過ぎてしまった…。
そのような方にオススメしたいのが、日本人形協会にお任せする方法です。
日本人形協会では、東京大神宮で毎年10月頃に行われる「人形感謝祭」にて、まとめて人形を供養してくれます。
雛人形だけではなく五月人形や日本人形、こけしなどの様々な人形を供養してくれるのです。
日本人形協会での供養を申し込むには、日本人形協会のホームページから申し込みをします
数日後「お人形差し出しキット」が送られてきますので、その中に雛人形を入れて送り返します。
発送後1週間以内に、「お人形差し出しキット」内に同封されている払込取扱票を使い、手数料を5,000円を支払ってください。
供養の申し込みは1年中可能ですが、9月末までに供養代金を払えなかった場合は翌年の供養になります。
年内の供養を検討している方は9月末までに振り込みを忘れないようにしましょう!
参考 人形感謝(供養)代行サービス日本人形協会どうしても捨てられないときは譲ることも検討しよう!
使っていた雛人形を、娘さんや親戚の方に引き継いでもらいたいという考えの方は多いのではないのでしょうか?
本来は一世代で役目を終える雛人形ですが、昨今は受け継いでも問題ないと言われているようです。
なぜかというと、まだ使えるのに捨てるのはもったいないという考え方が広まっているためです。
雛人形は大事に使えば、30年以上は使い続ける事が出来ます。
更に雛人形を引き継いでもらうことは、お母さん世代から娘さん世代へと、「幸せを引き継ぐ」という意味合いもあると考えられています。
どうしても捨てられない場合には、譲る事も視野に入れても大丈夫です。
雛人形の処分のまとめ
人の形をしたものはなぜかしっかり供養しないといけないと思うようですね。
ご自身にとって思い出のあるものであれば形を問わず思いを込めて処分するべきですよね。
雛人形に限った話ではなく、大切に有効に次の世代に引き継ぐというのも、とても良いことだと思っています。
さて、雛人形についてお話をしましたが、処分については明確な時期はありません。
処分する場合は結婚したり33歳の厄年を迎えたなどの、人生の節目に合わせて処分する方が多いです。
処分する以外にも、様々な方法があります。
・幼稚園などの施設に寄付する。
・徳島県勝浦町の「ビックひな祭り」に参加させる。
・近所のお寺や神社にお願いして供養する。
・日本人形協会にお願いし、東京大神宮の「人形感謝祭」にて供養してもらう。
どうしても処分や供養をしたくない方は、次世代へ譲る事も考えてみてはいかがでしょうか?
まだ使えるのに勿体ないという意見や、親世代から子世代へと「幸せを引き継ぐ」という意味合いがあると言われています。
昔は譲る事などあり得ないとされていましたが、段々と考え方が変わってきているようです。
また、次世代に譲る場合にはなるべく親類関係のほうが良さそうです。
現代ではネットでモノを譲るというのが多くなってきていますが、人によっては知らない人が所持していた人形を怖がる場合もあります。
もちろんそのような人はネットで他人から譲り受けるということはしないと思いますが。。
さきほども軽く触れましたが、人の形をしたものに対して必要以上にいろいろと想像してしまう傾向にあります。
そういったトラブルが起きるのも気持ちが良いものではないので、他人に譲るときはよく考えてから譲るようにしましょう。