飴まるです! 桜が散り、梅雨を越えて、夏休み。 海水浴のシーズンがやってきます。
沖縄では本州や九州よりいち早く 海に入ることができるため、 今の時期から沖縄旅行を計画される方も いるのではないでしょうか。
今回は海水浴の天敵、沖縄のクラゲについて まとめてみました。 楽しい旅行にするためにはトラブルは 避けたいものです、ぜひ参考にして頂き 楽しい沖縄旅行の思い出を作ってください!
目次
沖縄のクラゲについて
「クラゲ」と聞くと全て危険だと思いがちですが、 実際、多くのクラゲは毒性が低く無害なものが多いです。
沖縄にいるクラゲで強い毒を持ち、危害を加えるクラゲは 1種類だけです。 「ハブクラゲ」という種類になります。
ハブクラゲの特徴
ハブクラゲは沖縄などの暖かい海に生息する猛毒クラゲで、 傘の直径が10〜15cmほどで、触手は最長で1.5mに 及ぶことがあります。 見た目は透明で気付きにくいクラゲでもあります。
ハブクラゲの名前の由来は「ハブ」はヘビのハブから来ています。 ハブは沖縄県に生息する猛毒のヘビです。 ハブとハブクラゲには、大きな共通点があり、 沖縄県に生息していること、 そしてもう1つは人を死に追いやる程の猛毒を 持っているということです。
この共通点から、ハブクラゲには「ハブ」 という名前が付けられていると言われています。 ハブクラゲの大きな特徴は「強力な毒」です。 他のクラゲは餌を捉える時に麻痺させて、 口から食べるのですが、ハブクラゲの場合は エビや魚などの餌をその猛毒で 一瞬にして殺してしまいます。
また、人間に対してもハブクラゲの毒は強力で 刺された場合は刺されると激痛を感じ、みみずばれ、 水泡、細胞壊死などを起こします。
最悪の場合は呼吸困難、心停止、そして死という結果になることも。 現在はほとんどの海岸でハブクラゲの侵入を防ぐネットが 張られていますので整備された海水浴場であれば比較的安心ですが、 まれに張られていないところもあります。 そのような場所での海水浴は注意が必要です。
沖縄の場合は車に乗っていると綺麗な海に遭遇することが あるので、つい車を停めて海に入りたくなりますが、 管理されていないところで迂闊に海に入る事は 止めておきましょう。
ハブクラゲも恐る生き物とは?
ちょっとしたお話ですが、とても強い毒を持つ ハブクラゲは敵なしと思われる程のイメージですが、 実は天敵がいます。
それはウミガメさんです。 ハブクラゲはあの優しい顔をし、涙を流しながら卵を産む とてもピュアなウミガメが怖いのです。
何故ならばウミガメはクラゲを食べるからです。 しかし、ハブクラゲは猛毒を持っています。 大丈夫なのでしょうか?
ウミガメにはハブクラゲの猛毒に対する免疫があるのです。 なんだか、ウミガメさんがとてもカッコ良く見えますよね!
ハブクラゲがもっとも多く発生する時期は?
ハブクラゲが多く発生する時期ですが、 被害が報告されている時期に関しては 6月〜9月とのことです。
※それ以外の時期もいないとは限りません。
その中で最も多く被害が発生するのが、 7月〜8月と言うことです。 海水浴シーズン真っ只中でお子様もたくさん 遊びに来ているシーズンですので、 親御さんもそうですが、特にお子さんの 行動には注意が必要です。
子供に多いクラゲ被害
クラゲの被害は7月〜8月が被害全体の7割を占めていて 特に10歳未満〜10代が多くなっています。 子供の遊べる波打ち際にもクラゲはいますので、 お子さんを遊ばせる際は近くで見守る様にしましょう。
刺されてしまうと体力的にも大人より重症化してしまう ことがあります。
沖縄でクラゲを回避する方法
ハブクラゲを回避する方法としては 「クラゲ侵入防止ネット」が設置されている 海水浴場で遊ぶことです。 管理されていない海に入るのは危険なので 注意が必要です。 クラゲのピークの時期は止めておきましょう。
クラゲの防止対策
ご自身であらかじめ対策を取っておきましょう。 第一に沖縄のクラゲ被害に対して把握しておくことが第一の対策です。
ダイビング、シュノーケリングの際
マリンスポーツの際はウエットスーツを着用し インストラクターがいる際は注意をよく守って 楽しんでください。
海水浴の場合
ラッシュガード・スパッツ・マリンシューズを 着用することをお勧めします。
クラゲよけローション
海水浴の際はクラゲよけローションを海に入る前に 塗って予防するのも良いでしょう。 日焼け止め効果もあります!
キッズ用もあります!
何よりも大切なのは油断せずに注意して海に入ることです。
クラゲ対策がされている沖縄のビーチマップ
沖縄本島・主な離島
画像元:沖縄県ホームページ
防止ネットの設置はビーチにより時期が異なることがあります。
また、現在は設置されていない所もあるかもしれませんので、 必ず事前確認をお願いします。
クラゲに刺された時の症状
クラゲに刺されると激しい痛みを感じます。 刺された部分が次第に赤く腫れ上がり、 ミミズ腫れや水ぶくれ、かゆみなどの症状が出て来ます。 ひどい場合には頭痛や吐き気、しびれ、意識障害を 起こすこともあります。。
また、過去にクラゲに刺されたことがある人は過去に クラゲに刺されたことがある人は、アナフィラキシーショックを 起こす可能性があるので、より注意が必要です。
ショック症状による呼吸困難や意識障害で、 溺れてしまう恐れがあります。
クラゲに刺されてしまった時の対処方法
クラゲに刺されてしまった場合は素早い行動が必要です。
その場をすぐに離れる
刺されてしまった場合は痛みと驚きでパニックになる可能性がありますが、 落ち着いて深呼吸をしましょう。 速やかにその場から離れるようにしましょう。 周囲に人がいれば助けを求め流ことも大切です。
触手を取り除く
クラゲの触手が刺さっているときはすぐに取り除きましょう。 素手で取り除くことは絶対に避けてください。 取り除く方の指や手が刺されてしまう可能性がありますので ゴム手袋やビニール袋を手に巻きつけるなどして、 ピンセットや毛抜きで取り除く様にしてください 。
傷口を海水で洗う
傷口は海水で洗う様にしてください。 水道水で洗うと浸透圧の関係で毒素が体内に回る可能性があるそうです。 痛みが強いときは、洗い流した後に5分ほど45~50度前後の少し熱いお湯に 浸し、痛みが和らいだ状態で、氷や冷水で冷やすと効果的だそうです。
病院で受診しましょう
効果のある薬を塗って、念のために病院で受診しておきましょう。 ハブクラゲはクラゲの中でも最も強い毒を持っていますので、 念の為!
クラゲに刺された時は何科の病院で受診するの?
クラゲに刺された場合は皮膚科に行くのが一般的です!
また、クラゲ以外でも毒のあるものに刺された場合も 対処が可能です。 皮膚科に行かれない場合は外科や内科でも対応ができます。
海の近くであればクラゲ被害は慣れているでしょうから、 地元の人に病院を教えてもらうのも良いでしょう。
クラゲに刺された時にやってはいけない事
・刺された患部を擦らない
刺胞が残っている場合、擦った事によってさらに酷くなってしまう場合があります。 さらに傷を酷くしない様にしましょう。
・真水で洗い流さない
浸透圧の影響で逆に刺激を与えてしまいます。 海水で洗う際も擦らない様にしましょう。 水の中で揺らしたり、水に勢いで剥がし落とす様にしましょう。
・病院に行かずに放置しない
どんなクラゲにしても、素人の判断は危険です。 簡単なチョ地で終わらせず、病院で受診しましょう。
クラゲに刺された時に有効な薬
クラゲに刺されてしまった場合は薬を塗っておきましょう。
■ムヒアルファEX 痛みとかゆみを鎮め、消炎作用もあり
■テトラ・コーチゾン軟膏 痛みと痒みを抑える。ステロイドと抗生物質を配合した軟膏!
まとめ
楽しみな沖縄旅行なのに恐いお話ですみません。 しかし、しっかり情報を確認してから楽しむことは とても重要ですね。
・海水用の際はクラゲ防止ネットの設置してある海で遊ぶ事。
・管理されていない海には入らない。
・海に入る際にラッシュガードやスパッツ、マリンシューズの着用。
・クラゲよけローションでの対策。
・クラゲに刺された場合は正しい処置を事前に把握しておく事。
・刺された場合は近くにいる人に助けを頼もう。
・自分で処置した後は病院に行く事。