災害時の備蓄食糧品といえば長期保存のきく食材をを蓄えておいて、いざとなった時に消費するとイメージされることが多いのではないでしょうか。
もちろん、その方法が基本的な考え方となってはいますが、その方法ですといざとなった時に消費期限が切れてしまっているということが起こる可能性が高くなってきます。
そのような事態を避けるために近年、ローリングストック法という新たな食品の備蓄法が注目されています。
この記事ではローリングストック法についてメリットやデメリットも含め解説していきたいと思います。
目次
ローリングストック法は有効な食料備蓄手段
ローリングストック法とは非常食用に備蓄しておけるものを普段の食生活の中に取り入れていく方法です。
普段の生活で少し多めに非常食として保存できる食料を購入し消費していきます。
そして、消費した分だけを買い足すことで常に賞味期限の新しい非常食を一定量蓄えておくことができます。
消費しながら備蓄するイメージとなります。
別記事では「非常食」→避難や移動の手助けをするための一時的な食料(3日分目安)と「備蓄食品」→災害が落ち着いてから避難所や自宅などで消費する食料と分けて説明しましたが、ローリングストック法はどちらにも有効な手段です。
無駄なく備蓄するために押さえておきたいポイント
◆3日〜1週間分の食料を目安に用意しましょう
備蓄する食料は3日分と推奨されていますが、中には1週間分は必要と指摘する専門家もいます。
災害の規模にもよりますが、最大で1週間分まで確保できれば良いでしょう。
水のストックも同じく最低3日分(一人あたり1日3リットル)です。
◆非常食として準備する食料品の賞味期限の目安は1年
賞味期限を1年と定めることで選べる食料品も増え、苦手な食材を無理して食べなければならない状況を避けられます。
災害時は精神的な負担を少しでも軽くするために食料品も慣れているものにするのがポイントです。
◆日常の食生活でも利用できるようにすぐに取り出せるようにしておく
災害の意識を高める意味でも常に非常食を近くに置いておきましょう。
非常食はその時の為だけにカバンなどにしまい込むのではなく、いつでも使えるように取り出しやすい場所に保管しておきましょう。
そして、必要な時には消費して無くなったら足すという事を繰り返します。
ローリングストックの具体的なやり方
出典:花王株式会社
非常食は一般的には『3日分用意しましょう!』と推奨されています。
一日3食で計算した場合は9食をベースに用意します。そして、さらに3食を足して合計12食を非常食用のケース等にしまっておきます。
この際のポイントとして、非常食はしまい込むのではなく、すぐに取り出せる場所に保管しましょう。
専用のケースを用意すると良いでしょう。
これを行うことで災害時の非常食に慣れておくことが出来ます。
特にお子様にはこの時に災害のお話をするなどして意識を高めておくのも良いでしょう!
平常時に楽しく災害について学ぶのも良いのではないでしょうか。
時期は決まりはありませんが、どこかの段階でご家族の非常食に適した食材もわかってくると思います。
食べ慣れた食品に変えながら非常食リストを決めていきましょう。
ローリングストックのメリットとデメリット
ローリングストック法は是非ともやるべき備蓄の方法なのでしょうか?
ローリングストック法のメリットとデメリッとをご紹介します!
ローリングストックのメリット
・「非常食」が日常化する
・備蓄が身近になる
・保管場所を忘れることがない
・賞味期限切れを防げる
・災害時でも日常の食生活に近い状態で過ごせる
「非常食」が日常化する
少なくとも月に1度非常食を食べることになるので、その食品に慣れることができます。災害時の精神的にも不安な時に食品に対する不安があるのは大きな負担となりますので非常に有効です。
後ほど詳しく解説しますが、月に1、2回定期的に「非常食」を食べることになるので、普段から食べているものが災害時の食卓に並ぶことになります。普段食べ慣れない長期保存が効く非常食よりも多くの人が安心して食事を採ることができるはずです。
備蓄が身近になる
災害を想定した場合には備蓄に関する意識や知識、食べ方の工夫など分かっている方が良いです。非常食を食べる時には災害時を想定したり、工夫した食べ方を試してみるのもおすすめです。
保管場所を忘れることがない
常に消費と補充を繰り返していれば、とっさの災害でもすぐに持ち出せますね。
賞味期限切れを防げる
これはロリーングストック法のメインとなる目的でもありますが、賞味期限が切れていないものを安全に食べることができます。
災害時でも日常の食生活に近い状態で過ごせる
ローリングストックは非常食に慣れておくという目的もあります。普段から慣れておけば、災害時でも日常に近い状態で食事ができます。
ローリングストック法のデメリット
・食品や日用品に限られる
・ローリングストック法で備蓄しても食べられない場合がある
食品や日用品に限られる
ローリングストック方は日常的に短期間で消費されるものを買い足すことで消費の期限を保つものです。
しかしながら、災害時には普段使用しないものが必要になって来ることがあります。そのようなものはローリングストックには不向きといえます。
ただし、普段あまり使用しないものは消費期限も比較的長い場合がありますので、買い足しが必要ないものもあります。
ローリングストック法で備蓄しても食べられない場合がある
ローリングストックで蓄えた非常食も災害の状況や避難場所の環境によっては食べられないものがあります。
火を使って温める食品の場合は火や電気が使えなければ食べることができません。
どんな状況でも食べられるように火を使わずに食べられる食品も備蓄しておく必要があります。
備蓄しておきたい食料リスト
水に加えて、賞味期限が1年の食品を目安に選んでいきましょう。 非常食に適しているのは下記の食材です。
◆インスタント食品
カップ麺・味噌汁・スープ・リゾット・お茶漬けなど
◆レトルト食品
カレー・牛丼・親子丼・パスタソースなど
◆缶詰類
サバ缶・ツナ缶・コンビーフ・豆類・果物
◆お米類
お米類もパックの商品がありますので、お湯が沸かせる状態であれば温めて食べることは可能です。
◆菓子類
お子様には特に食べ慣れたお菓子も用意しておきましょう。大人でも糖分は必要ですので、日頃食べている好きなお菓子を用意しておきましょう。
◆その他
他にも1年の賞味期限で考えたらたくさんあります。スーパーで買い物する際に意識して見てみると良いでしょう。
非常食はどこで揃えるのがおすすめ?
非常食はどこで揃えるのが便利かということについてはローリングストック法の場合は日常の食生活に非常食を取り込んでいく事になりますので、第一に普段利用しているスーパーなどで購入できます。
しかし、非常食にもっと選択肢が欲しいと考えた場合にはいつものスーパーでは揃えられないものも多いかと思います。
その点ネットであれば一度のたくさんの商品を探すことができてとても便利ですよね。
実は私は普段から利用している無印良品の食品が選びやすく災害時の非常食に最適なのではと思っているのです。実際に無印良品のレトルトカレーはかなりのクオリティーなので家にストックしてあり、災害時には必須だと思っています。
その他にも日用品も豊富でデザインなども統一されていて扱いやすいなと思っていて日頃から無印の商品を利用しています。
もちろん、無印良品だけの商品では生活できないので他の良いものも取り入れています。
私は日用品や一部の食品はLOHACOというサイトで揃えているのですが、これはオフィス用品で有名なASKULがヤフーの協力を得て運営している通販サイトです。
Yahoo IDをお持ちであればポイントもつきますし、ソフトバンクユーザーであればポイントが5倍付与されます。
LOHACOはASUKULとはイメージも異なり、とてもおしゃれな通販サイトです。オフィス用品はもちろん一般の日用品から食品まで揃う総合ショッピングサイトです。
なんとLOHACOでは無印良品から防災グッズまで揃えることができます。その他にも家電、スポーツ用品も揃います。
ASKULの運営だけあって、配送が最短で翌日というのも嬉しいです。
まとめ
災害時の非常食のローリングストック法はご理解いただけましたでしょうか?
残念ながら日本人は災害意識が低いという専門家の意見もあります。最近では日本各地で災害が起こっています。大規模な災害に関しては起こってからは遅いです。
今、たくさんの災害が報道される中で学び、これから起こるであろう災害に向けて効率的な準備は必要なのだと思います。
ローリングストック方は。。
・無駄なく非常食を準備できる。
・非常食に慣れておく事で災害時のストレスを軽減できる。特に子供には有効。
・防災の意識を高めることができる。
その一つの手段としてローリングストック法を参考にしていただければ幸です。