避難の持ち物で子供に必要なものは?子連れ避難のお役立ち情報

避難

スポンサーリンク

 近年の日本の災害は異常とも言える状況です。いよいよ、自分の住んでいる地域で災害が起こった場合を想定しておかなければなりません。

もし、大規模な災害が起こった場合、内閣府によると本格的な救援活動が開始されるまでには3日(72時間)ほど見ておく必要があるといわれています。

また、72時間が経過すると様々な原因で、生存率が急激に低下すると言われている時間でもあります。

この記事では災害が起こった時に、小さいお子様がいらっしゃるご家庭で揃えておくべき子供のための防災グッズをご紹介したいと思います。

消防庁やNHKが発表している持ち物リストや災害経験談を踏まえながらご説明したいと思います。

   目次

避難の持ち物で子供に必要なものはどうやって揃える?

 

災害時に必要な持ち物は大きく分けて、緊急時時の一次持ち出し品と落ち着いてから一度自宅に戻り持ち出す二次持ち出し品に分かれます。

まずはご自身と家族の命を守ることを最優先に最低限の荷物で極力身動きの取りやすい状態で避難することが大切です。

そのため、とっさの避難の際は一次品を持ち出すと覚えておきましょう。

子供用の避難グッズは通常の一次品に追加して揃えていきましょう。

本格的な救助活動や一時帰宅が許可されたのちに、追加で必要なものを二次持ち出し品として避難所へ持って行く様にします。

突然の災害時にあれもこれも持ていきたいと荷物を増やしてしまっては両手が塞がり安全に避難ができません。小さなお子さんがいたらなおさらです。

怪我をしない様に避難所へ向かい、救済が始まるまでの短時間を過ごすために必要なものが入っていれば良いです。

 

子連れの避難に必要な防災グッズを紹介

 

お子様のための防災グッズは通常の一次持ち出し品に加えて、子供専用の物を準備していただく必要があります。

 

通常の一次持ち出し品に関して関連記事を参考にしてください。

 

 

 

お子様の場合は非常に精神的に不安定になりますので、極力安心できるような環境を作ってあげてください。

普段から読んでいる絵本やおもちゃなどを一緒に持って行ってあげたり、好きなおやつなども準備しておくと良いでしょう。

 

子供用の防災頭巾・ヘルメット

お子様の頭を守るのに大切です。ヘルメットの場合は防災用を準備しましょう。

また、お子様の自転車のヘルメットは災害には適していません。防災用と自転車のヘルメットは構造が異なり、防災用は落下物などの衝撃を吸収する構造になっていますが、自転車用は内部が割れることにより衝撃を吸収します。

災害時に自転車用のヘルメットは危険です。

 

おんぶ・抱っこ紐 または さらし

避難の際にはおんぶ紐や抱っこ紐があれば良いですが、さらしを使うのもおすすめです。

日常使用するおんぶ紐や抱っこ紐はかさばる事も考えられます。さらしならば折り畳んでコンパクトにできますし、災害時は他の用途にも利用できます。日頃からさらしでおんぶする練習をしておいても良いでしょう。

さらしの巻き方動画がありますので参考にしてみてください!

 

◆首がすわっていない新生児と避難する場合

まだ首の座っていない赤ちゃんと避難する場合は抱っこ紐やおんぶ紐では乳児の体が不安定になってしまいます。

その場合は赤ちゃんをバスタオルにくるんで優しくトートバッグに入れます。必ず赤ちゃんの顔が見えるようにし、上から赤ちゃんがちゃんと呼吸できているか常に確認しましょう。

バッグが大きすぎる場合はバスタオルやオムツをそこに敷き詰めて調整します。

 

◆幼児

おんぶ紐や抱っこ紐が良いでしょう。ベビーカーは危険ですので厳禁です。

また、一人で歩ける幼児でも体力の消耗などにより転んで怪我をする可能性が高いのでおんぶや抱っこをして避難しましょう。

 

最近、災害時でも乳児をより安定させて避難出来るADAPT(アダプト)という、抱っこ紐が話題を集めています。

海外のベビー用品メーカーのエルゴベビーが販売しているものになりますが、こちらの特徴は新生児の頭と首を固定する機能が備わっているため、インファントインサート不要という点です。

もう一つの大きな特徴は新生児から4歳ごろまで成長に合わせてサイズの調整が簡単にできるところです。

現在妊娠中のママはこの先、起こりうる災害時の事を踏まえてこのようなグッズを検討して見ても良いかもしれません。

 

おむつやパンツ

おむつは多ければ多いほど安心ではありますが、避難する際に大量になってしまっては避難の妨げになりますので、目安としては3日分で30枚ほど用意すると良いでしょう。

万が一、おむつが切れてしまった場合は簡易おむつを作りましょう。

簡易おむつと女性用の簡易生理用品の作り方の動画がありますので参考にしてください。

 

スーパーのレジ袋おむつなどのゴミを入れたり、簡易おむつを捨てるのに役立ちます。そのほかにも必要になってくることは多いと思います。

 

おしりふき大人の体拭きにも使用できますし、。過去の災害の時にもかなり役立ったようです。除菌効果が必要であればアルコールタイプなどを使用すると良いでしょう。

 

スポンサーリンク

 

ミルク・哺乳瓶

母乳で育てているお母さんも環境の変化やストレスから母乳が出なくなってしまうことがありますので、ミルクと哺乳瓶を用意しておきましょう。

お湯が沸かせる場合はスティックやキューブタイプのミルクが便利です。

また、熊本地震以降、話題になっている乳児用液体ミルクについては、現在では日本では手に入らないものですが、厚生労働省が国内の販売ができるよう手続きを進めています。

これは常温で保管でき、密封されているため衛生的で、そのまま赤ちゃんに飲ませることができます。

東京都の小池知事は2018年の西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市に乳児用液体ミルクを無償で提供することを明らかにしました。

東京都は災害時に緊急調達できるよう大手スーパーのイオンと協定を結んでいたそうです。今後はこの乳児用液体ミルクがますます注目されてくると思います。

 

離乳食

離乳食は保存のきくものを用意しておくと良いでしょう。

まずは3日分を目安に用意してください。市販のベビーフードなどは1食分ずつに分かれていたり、衛生的にもおすすめですのでストックしておくと良いと思います。

保存食に関してはローリングストック法を活用すると無駄なく保存食を食べることができます。

 

ローリングストック法とは?災害備蓄品を無駄なく準備する方法を紹介

保存期間が長いお菓子

お菓子に関しても保存期間が長いものを用意しましょう。

食べ物に関しては食べ慣れたものを用意するようにしましょう。食べたことのないものですと、味が合わなかったりするだけで災害時は大きなストレスになることがあります。

避難時でも極力、いつもの食事やおやつに近づけるよう意識しておいてください。おやつもローリングストック法を活用しストックしておくと良いでしょう。

着替え

災害時ですので、極力少なめにしましょう。下着はある程度替えが必要かと思いますが、洋服に関しては動きやすい服装にしましょう。

基本スタイルはジャージのようなものが良いでしょう。季節によってジャケットを加えたり、Tシャツに変えたりしてください。

衣類小物帽子や防寒のための衣類も季節によっては必要となりますので準備しておきましょう

おもちゃ・絵本

遊び道具としての準備ではなく、子供の精神状態を安定させるために必要です。

災害時は特に子供は不安になり精神状態も乱れてくるでしょう。そのため、普段から読み聞かせている絵本や音の出ないおもちゃで落ち着かせてげましょう。

その他

●母子手帳
医療者が健康状態などを把握できますので一緒に携帯しておくと良いでしょう。

 

●耳栓
子供に耳栓をし、周りの音をシャットアウトすることで恐怖やストレスを和らげることができます。

 

スポンサーリンク

 

基本の一次避難グッズリスト

下記の避難グッズを基本に必要なお子様用の避難グッズを足していきます。

防災ツール 食料品 生活用品

救急用品

衣料品

貴重品類

・携帯ラジオ

・モバイルバテーリー類

・乾電池

・ヘッドライト

・ヘルメット

・皮手袋または軍手

・ロープ

・マスク

・ホイッスル

・ローソク

・ライターやマッチ

・ポリ袋

・飲料水

・乾パン

・スポーツドリンク

・飴、ガム、チョコレートなど

・カロリーメイト

・ゼリー飲料

・ドライフルーツ(特にプルーンはおすすめ)

・ナッツ類

・毛布

・万能ナイフ

・トイレットペーパー

・携帯用トイレ

・フリーザーバッグ

・タオル

・衛生用品

・ウエットティッシュ

・予備のメガネ

・救急セット

・その他常備薬

・ジャージ

・肌着、シャツ

・下着や靴下、衣類小物

・カッパやポンチョ

・防寒着

・ニット帽など

・現金、小銭

・鍵

・預金通帳

・印鑑

・保険証

・免許証

 

キッズ用の防災リュックもあります。防災士が厳選した防災グッズをセットにしたものです。

軽量のリュックで移動も楽にできます!

 

 

まとめ

 

お子様に必要な避難グッズを紹介しました。

ご家族で避難することを想定した場合も基本は一人ひとつの避難袋を用意しましょう。そして、必要なものをそれぞれが分担して運ぶと良いでしょう。

それに合わせて子供に必要な防災グッズが必要です。

災害グッズが必要とならないのが一番です。

しかし、自然の災害は避けられないのが事実です。いざとなったその時に自分と自分の家族を守るために早めに準備しておくと良いでしょう。

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です