サーキュレーターは設置場所を誤ると吹き抜けのような空間では効果を発揮できません。
せっかく設置するなら最大限の効果を得たいですよね。
冷房だけではなく暖房の効率も上げてくれるサーキュレーター、吹き抜けの空間にベストな設置場所を教えちゃいます。
吹き抜けスペースの空調の効きが悪いと感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
サーキュレーターを吹き抜けで使うときは2台使いが効率的!
吹き抜けで効率よくエアコンの風を循環させるには、サーキュレーターの二台使いがおすすめです。
設置場所は一階のエアコンのある部屋と2階の吹き抜け部分です。
エアコンを効率よく運転させるには空気の循環を作り出すことが大切なので、エアコンのある部屋と吹き抜けのエリアの空気を二台のサーキュレーターで循環させるようなイメージで場所を決めましょう。
同じ理由でロフトの場合でも二台使いが効果的です。
ロフトの場合はエアコンのある部屋とロフトの一番奥の場所にサーキュレーターをおきましょう。
ロフトの奥にサーキュレーターを置くことで、ロフトに溜まった空気をエアコンのある部屋に押し出す役割を果たします。
ポイントはどちらのサーキュレーターも床に置くことです。
床に置き、角度を調節することで部屋全体の空気を効率よく循環させることができます。
サーキュレーターは床に置いてこそ真の力を発揮するので、まずは床に置くという事を覚えてくださいね。
吹き抜けの場合は床に置いてしまうと壁で風が届かないという事になってしまうでしょう。
その場合は棚の上などに置いて調節すると良いですね。
空気の流れを把握して適切な向きに風を送るのがコツ
2台のサーキュレーターを効率よく使うには空気の流れを把握する必要があります。
まず基本情報として、
冷たい空気は下に溜まり、暖かい空気は上にあがる
これをを覚えておいてください。
そのため、冷房の時と暖房のときでは風の送り方は変わってきます。
冷房を循環させるとき
下に溜まった冷気を上に上げるようにサーキュレーターの角度を調節します。
暖房を循環させる
上に留まっている暖かい空気を下の方に送り込むような流れを作ることが大切です。
こうした空気の特徴を踏まえてサーキュレーターの位置と角度を調節するようにしましょう。
冷暖房別の吹き抜けでのサーキュレーターの置き方
ここまで紹介してきた空気の特徴とサーキュレーターの使い方を踏まえて、夏の冷房の時と、冬の暖房の時、それぞれの置き方について紹介していきたいと思います。
- エアコンがある部屋に置くサーキュレーターをA
- 吹き抜け部分に置くサーキュレーターをB
として説明していきますね。
夏の場合
① Aのサーキュレーターをエアコンのある部屋の床に置きます。できればエアコンと向かい合う壁の角がおすすめです。
② Bのサーキュレーターの置き場所ですが、先ほどお伝えした通り、吹き抜けの上の階に置きます。壁などで遮らないよう工夫しましょう。
③ AのサーキュレーターをBのサーキュレーターの方を向くように斜め上にむけます。
一番大切なのはAのサーキュレーターからBのサーキュレーターに風を送ることです。
なるべく2台のサーキュレーターの位置が向かい合うように配置することを心がけてください。
④ Aのサーキュレーターの位置と角度の調整が終わったら最後にBのサーキュレーターを天井に向けます。
こうすることでこのような空気の循環が起こります。
エアコンから冷気が出る
↓
床付近にたまった冷気がAのサーキュレータによって吹き抜けのあるエリアの上空に運ばれる
↓
Bのサーキュレータによって冷気が天井にぶつかり、下に跳ね返る
↓
跳ね返った空気はエアコンによって冷気に変えられる
こうして本来吹き抜け部分に到達しなかった冷気が2台のサーキュレータによって循環されることになります。
冬の場合
冬の場合は、上空にたまった暖かい空気を循環させることが大切でしたね。
① Aのサーキュレータは真上に向けます。
② Bのサーキュレーターは下に向けます。
こうすることで空気の流れは下記のようになります。
エアコンの暖かい風が上空に漂う
↓
Aのサーキュレーターによって吹き抜けの天井に暖かい空気が到達する。
↓
Bのサーキュレータによって暖かい空気が下の方に移動する。
これによって、下の部屋がなかなか温まらないという状況は回避できます。
暖かい空気と冷たい空気の特性を理解して効率よく空気を循環させましょう。
吹き抜けの空気循環は扇風機でも代用できる?
結論から言うと、扇風機で代用することはできません。
特に吹き抜けの場合は扇風機の力が弱く効果はないでしょう。
通常の部屋で1台遣いの場合はかろうじてじゅんかんさせることはできますが、サーキュレーターほどにはなりません。
同じ風が出る機械と言ってもじつは仕組みがまったく違います。
扇風機は体の近くに置いて風に当たることで涼むものなので遠くまで風を送ることが苦手です。つまり部屋全体の空気を循環するほど強く遠くまで風を送る能力はありません。
サーキュレーターをエアコンと合わせて使うことのメリットは電気代の節約ですよね。
サーキュレーターの代わりに扇風機を使うと、十分な効果が得られないので結果的に電気代がかさんでしまう可能性があります。
エアコンの電気代を節約するなら扇風機ではなくサーキュレーターを用意するようにしましょう。
サーキュレーターと扇風機の違いについては別の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
サーキュレーターは扇風機の代わりになる?おすすめの使い方を公開まとめ
サーキュレーターの吹き抜けでの利用方法を紹介しました。
吹き抜けやロフトのような空間ではサーキュレーターを二台使うことでエアコンを効率よく運転させることができます。
暖房と冷房では空気がとどまるエリアが違うので、サーキュレーターの角度をそれぞれに合わせて使います。
扇風機はサーキュレーターの代用にはならず、却って電気代がかかることも。
サーキュレーターをうまく使うと電気代を節約になるので、ぜひ工夫してみてください。