ネットオークションでものを売ったときやイラストを書いてネットで販売したときなどの代金受け取り時に本名を明かしたくないという人は多いです。
どうしても振込先を伝える時は通常であれば口座名義人として本名を伝える必要がありますね。
それを避けるためにペンネームや本名以外の名前で専用口座を開設することは可能なのでしょうか?
この記事では本名以外で口座を開設したいと考えている方に1つだけ可能な方法をご紹介します。
目次
口座を本名以外で作るには?
個人事業主やオークションなどの代金受け取り、フリーランスでネットビジネスをしている方は決済時に本名を明かしたくない人も多いはずです。
本名以外で屋号やペンネーム、ビジネスネームで銀行口座を利用したいと思うでしょう。
実際に本名以外で銀行口座が作れるのかということですが。。
結論を言うと、本名を使わない口座を作ることは出来ます。
その前に一般的な説明をすると、通常は本人名義でない口座の開設は現在では出来ません。
口座の転売や不正使用などを防ぐために、あなたの本人確認資料と同一の口座名義でないと新規口座は開設できなくなっているのです。
どこの金融機関でも同様です。
ただ、1つだけ屋号やペンネームなど自由な名義で開設できる口座があります。
それはゆうちょ銀行の振替口座になります。
振替口座は他銀行でもあるのですが、本名以外で開設できるのはゆうちょ銀行の振替口座ただ1つだけです。
色々と不正などのトラブルが増えていますので、ゆうちょ銀行の振替口座の本名以外での開設も今後は廃止となる可能性は考えられます。
あまり、口座に詳しくない人は振替口座といってもピンと来ない方もいるでしょう。
次にあなたが普段利用している総合口座と振替口座の違いを解説します。
ゆうちょ銀行の総合口座と振替口座の違い
ゆうちょ銀行の普通口座と振替口座の違いについて説明します。
◆総合口座とは?
総合口座とは普段あなたが利用している口座です。
キャッシュカードを所持し、引き出し、預け入れ、振り込み、振替、借り入れなど様々なサービスが利用出来る口座のことを言います。
総合口座は、通常貯金、定額貯金、定期貯金などを管理できる口座です。全国の郵便局やゆうちょ銀行の窓口・ATMで、おサイフ代わりにご利用いただけます。身近、貯める、使う、送る、受け取る、支払う、借りるという7つの機能が、お客さまの毎日の生活を便利に彩ります。
引用:ゆうちょ銀行
◆振替口座とは?
一方の振替口座は一部のサービスしか利用できません。
主に送金に使う専用口座となります。
商品代金や会費の集金、配当金や返還金の送金など、送金決済のあらゆるシーンにおいてフルに活用できる決済専用の口座です。
引用:ゆうちょ銀行
一般の口座と同様に使おうとすると不便ではありますが、オークション代金や集金、ネットビジネスでの決済などにはとても便利なサービスとなります。
他の都市銀行でも振替口座はありますが、本名以外で開設出来るのはゆうちょ銀行のみとなります。
いつも使っている銀行で振替口座を開設したい
ゆうちょ銀行以外で振替口座を解説したい場合ですが、残念ながら本人名義以外での開設が出来ません。
銀行によって名称は異なりますが、「営業性個人」と言って、法人口座ではなくても屋号付き名義での開設が可能な場合があります。
たとえば本名が田中太郎さんだった場合、「◯◯(屋号またはペンネーム)代表田中太郎」といったような感じです。
これもすんなり、出来るわけではないので断られる場合もありますが、くわしくは銀行に問い合わせるが良いでしょう。
いずれにしても本名は必須となるようなので、今回の目的とは逸れますが、参考までに。。
ゆうちょ銀行の振替口座のメリットとデメリット
ネットビジネスなどで決済用の口座として、本名を知られずに相手から入金してもらえるという部分ではゆうちょ銀行の振替口座の最大のメリットですよね。
しかし、ゆうちょ銀行の振替口座を開設するのは実は結構ハードルが高いのです。
ゆうちょ銀行の振替口座を開設するにあたり、メリットとデメリットに分けてご紹介します。
◆振替口座開設のメリット
- ネットオークションの金銭受け取りの時に本名を伝えなくて良い。※団体名で良い。
- 大人数からの入金にも対応できる。
- サークルなどの会費を集める際に便利。(個人口座で一人が金銭管理をする必要がない)
- 支払い者が口座を持っていなくても振替(送金or受取)が可能。
- 本来は入金通知を待って、入金の確認をするのだが、ゆうちょダイレクトというネットバンキングに申し込めばネットから入金の確認ができる。
とにかく、最大のメリットは本名を伝えなくてよいということですね。
また、用途によっては他のメリットもあります。
ネットビジネスでやる上では主に名義の部分だけがメリットでしょう。
◆振替口座開設のデメリット
- 振替口座の開設審査が厳しいです。
- 実際はペンネームではなく団体名で登録となります。
- ゆうちょ銀行の人がこのシステムに精通していない場合が多く、問い合わせても知らないので断られる場合がある。
- 団体の規約を用意する必要がある。
- 団体の会員が複数名必要。
- 不備が少しでもあると断られる。
- 結構、「運」もある。
正直、この口座は開設の際にいろいろと手間であることは間違いありません。
ゆうちょ銀行でもこの口座の開設について知らない人もいるというのは驚きです。
なので、開設の際はなるべく大きなゆうちょ銀行(郵便局)に行ったほうが良いです。
また、「本名以外で口座を開設したいです」と言ってもすぐに「無理です。」と言われる可能性があります。
ゆうちょ銀行では本名以外で振替口座開設の際の団体やサークルのことを人格なき社団と呼んでいるそうです。
その場合は「人格なき社団の名義で振替口座を開設したいです。」と伝えましょう。
まとめ
本名以外で口座開設が可能かという点については、
ゆうちょ銀行の振替口座であれば可能であるということでした。
ただし、開設のハードルが結構高いということが分かりましたね。
そこまで本名を出さない必要があるのか?
ご自身の用途をよく考えて開設を検討してみてください。