タケノコのアク抜きには灰って聞いたことがあるような・・・
そんなお話聞いたことありませんか?
ちょっと信じがたいと言うか、灰をそうぞうするとあく抜きなんてできるの?
と、思ってしまいますよね。
実はそれ、あながち間違いではないのです。
筍のアク抜きを簡単にやる方法は他にもたくさんあり、灰以外にもっとメジャーなものがあります。
そこで、今回は灰を使った筍のアク抜きと、簡単にあくを抜く方法を紹介します。
皮付きのたけのこでも簡単に下処理ができて、美味しく食べられますよ。
参考にしてみたください。
目次
たけのこのあく抜きに灰は使えるの?
たけのこのアク抜きに灰を使うことは可能ですが、たけのこが黄色っぽくなってしまうことがあります。
一般的に灰であくを抜くといいとされているのは、わらびやゼンマイといった山菜類です。
タケノコも山でとれる山菜の一つなので、アク抜きに灰を使うことは間違いではなく、実際に使われている方もいます。
ですが、灰を使うことで色が変わってしまったという失敗談もあるので、初めての方は別の方法の方が安心ですね。
灰を使った筍のあく抜き方法は、湯がく前に水と一緒に灰を入れてそのまま筍を煮るだけなのでとっても簡単ですが、自宅に囲炉裏などがないとなかなか灰って入手が困難じゃありませんか?
たけのこのあく抜きには、灰以外にももっと身近で準備しやすいものがいくつかあります。
たけのこのアク抜き 簡単な下ごしらえは?
たけのこのあく抜きを簡単にする下ごしらえの方法には、
①無洗米
②米ぬか
③唐辛子
の3つを使う方法があります。
他にも掃除に使うことで有名な
④重曹も使えるようですが、使用の際には食品用のものを使うようにしましょう。
どの方法を使う場合でも共通して行う下処理があります。
たけのこの下処理方法
①外側の皮を2~3枚むく
②たけのこの先端を2cmほど斜めにカットする
③根元の部分に赤色の点があれば取り除く(えぐみが強い部分)
④中身が切れない深さ(約1cm)皮に切れ込みを入れる
たけのこは穂先の先端部分と外側に一番アクがあります。
あく抜きを行うにはまず、こうしたあくの強い部分を取り除く必要があります。
最後に皮に切れ込みを入れるのは、ゆであがった後に皮を簡単にむくためです。
それぞれを使ったあく抜き方法はこちら!
無洗米
たけのこ約500gを鍋に入れ、たけのこ全体がつかるくらいまで水を入れます。
目安として、中くらいのタケノコ1本が大体500gです。
無洗米を大さじ3入れ、強火で沸騰するまで煮ます。
沸騰したら弱火で1~1.5時間煮込みます。
竹串がスムーズに通るくらいの硬さになったら、火を止め一時間程度そのままにします。
このそのままにしている間にあくが抜けていくので、そっと待ちましょう。
米ぬか
米ぬかは、筍のあくを抜くための基本の方法なんですよ!
皮付きのたけのこがスーパーなどで売られているとき、近くに米ぬかが置いてある光景を見たことはありませんか?
シーズンになるとタケノコと米ぬかはセットで販売されることが多いですね。
そんな米ぬかを使うときのポイントは吹きこぼれに気を付ける事です。
落し蓋を使うことと、水分が少なくなったら適宜水を足していきましょう。
分量は、たけのこ2~3本に対して米ぬか2つかみ程度を鍋に入れます。
軽く米ぬかが全体にいきわたるように混ぜたら、弱めの中火にかけ、煮立たせない程度の火力でたけのこの根元の太い部分に竹串が入るまで茹でます。
茹で上がったら自然に熱が冷めるまで約一時間ほど鍋のまま放置します。
唐辛子
唐辛子を使う際のポイントは、切らずにそのまま使うことです。
切ってしまうとタケノコに唐辛子の辛さの成分がしみこんでしまいます。
あく抜きの場合は、下処理を終えたタケノコと水、唐辛子を丸ごと3本いれます。
おとし蓋と鍋のふたをして45分ほど煮込みます。
煮込んだ後は、鍋のまま熱を冷ましましょう。
重曹
重曹を使うときのポイントは重曹を入れすぎないことです。
入れすぎると苦みが出てしまうので、迷ったときは少なめに入れるようにしましょう。
分量は水1ℓに対して重曹小さじ1/2です。
まずは水と重曹を入れ、沸騰するまで煮立たせます。
沸騰したらタケノコを入れ、落し蓋をして40分ほど中火で煮込み竹串が通れば火を止め冷まします。
お家にある鍋とタケノコの量を見ながら、調整してくださいね。
まとめ
タケノコのあく抜きに、灰を使うことはありますが、黄色に変色する可能性がある事や、灰の入手が難しいことから初めての方はあまりお勧めできません。
簡単に筍のあくを抜くには①無洗米②米ぬか③唐辛子④重曹を使うと便利です。
一番茹で時間が少ないのは重曹で時短ができますが、入れすぎると苦くなってしまうので気を付けましょう。
どの方法でも茹で上がった後は冷めるまで鍋のまま置いておくことで、あくが抜けていきますので、自然に冷ますようにしましょう。
筍は一つが大きく鍋に入らないという場合は半分に切ってからあく抜きをすることも可能です。
お家にあるもので簡単に筍のあく抜きができるので、皮付きの旬なタケノコを自宅でおいしく食べてみてくださいね。