電気フライヤーの油は入れっぱなしでも大丈夫なのか?油の保管についてはっきりした答えが分からない人も多いようです。
電気フライヤーはオイルポットも兼ねているので入れっぱなしでも大丈夫です。
ただし、利用できる回数の目安やもっと長持ちさせる方法もあります。詳しくは本文で解説していますので参考にしてみてください。
効率的に油を使用する方法もありますよ。
目次
電気フライヤーの油は入れっぱなしでも大丈夫?
電気フライヤーの油は入れっぱなしでも大丈夫です。
電気フライヤーは油を保管しておくためのオイルポットとしての役割も兼ねている商品がほとんどです。
ただし、保管しておくためにはいくつか気を付けなくてはいけないこともあります。
油は時間がたつにつれて酸化します。
酸化した油は健康的にもあまり良いものではありませんし、揚げ物自体のおいしさも半減します。
この酸化をなるべく抑えて保存するということを心がける必要があります。
電気フライヤーで油を長持ちさせる方法
保管している油が酸化する一番の原因は空気に触れることです。
なるべく空気に触れないように電気フライヤーの蓋はしっかりしめるようにしましょう。
また、揚げカスは油を傷めるので、保管前にはなるべく取り除きましょう。
その他、油が酸化してしまう原因は光や熱です。そのため直射日光を避けた冷暗所に保存することが大切です。
夏の暑い時期には冷蔵庫に入れる方が酸化を防ぐことができます。
★対処法★
①電気フライヤーのふたはしっかり閉める
②あげカスはなるべく取り除く
③直射日光が当たらない冷暗所に保管する
④外気温が高い時には冷蔵庫の保管がおすすめ
この4つのポイントを抑えましょう。
オイルポットで保存するメリット
電気フライヤーはオイルポットの役割も兼ねているとお伝えしましたが、専用のオイルポットの方が、油が酸化しにくい機能がある場合が多いです。
オイルポットの種類にもよりますが、ポットに入れるときに油をこす機能がついているので、電気フライヤーに入った揚げかすをすくいとるよりは効果的にあげカスを取り除くことができます。
ものによっては酸化を防ぐためのろ過機能があったり、酸化しにくい材質のポットなど様々なメリットがあります。
少しでも長く、酸化を防ぎたいという人はオイルポットでの保存がおすすめです。
わざわざオイルポットに移して洗い物が増えるのが面倒そう、とかべとべとにならないか心配かもしれませんが、そうした配慮がされているオイルポットがあるのでぜひ探してみてください。
ただ、せっかくオイルポットの役割も兼ねている電気フライヤーを持っているので、なるべく電気フライヤーの中に保存した状態で長く油を持たせたいですよね。
少しでも油を長く持たせるには、保管の方法だけではなく調理の方法でも気を付けることができます。
油を長持ちさせる調理のコツ
少しでも油を長持ちさせるには、油を使った調理の順番を工夫するといいですよ。
さきほど少し話に出ましたが、あげカスがたくさん出やすく油の劣化が多いものがフライです。
そのほか、唐揚げなども劣化しやすい料理の一つですね。
これを踏まえて油を効率よく使うには
①野菜系のてんぷら、素揚げ、かき揚げなど
↓
②肉や魚などのてんぷら
↓
③フライ、唐揚げなど
↓
④コロッケ
↓
⑤揚げ玉
という順番で献立を考えるといいですよ。
コロッケや揚げ玉は、使用した後の油のほうが風味がついておいしくなるという情報もあるくらいですので最後に使って破棄しましょう。
もちろん酸化したり傷んでいないことは大前提です。
油は何回使える?交換するタイミングは?
正しい方法で電気フライヤーで油を保存した場合、油を使える回数は2~3回です。
期間では約2週間が目安です。
ただし、一回ごとの量や揚げ物の種類によって多少変化がありますので、油が酸化していないか見極める必要があります。
あげカスが出やすいお肉系の揚げ物やフライは油の劣化が早いということを覚えておきましょう。
油を交換するタイミングを判断するには色、臭い、泡、煙、粘り気の五つを見る必要があります。
①色
一番わかりやすいのが色かなと思いますね。
新しい油は透き通った黄金色のような色をしていますが、酸化が進んだり、傷んでくると濃い茶色のような色に変わっていきます。
一度油を使うと茶色がかった色になりますが、とても濃い茶色の場合やそのほかの要素と合わせて捨てるかどうかの判断をしましょう。
②臭い
古くなった油のにおいというのはとても独特の臭いがありますよね。
においがきついと油が傷んでいるサインなので使うのはやめましょう。
このにおいがきついと揚げ物にも臭いが移ってしまうので、せっかくの料理が台無しになってしまいますよ。
酸化した油は体にもよくないので臭いが気になる時は迷わずに使用をやめましょう。
③泡
油が酸化してくると、細かくて消えない泡がたくさん出てきます。
食材の周りに出る大きくてすぐはじけるような泡はおいしそうな雰囲気がする泡ですが、酸化している油が出す泡は、こんなに油って泡出るっけ・・・?というようなちょっと普通じゃない雰囲気があります。
この泡は特に加熱したときによく出るので、調理を始めたときに細かいたくさんの泡が出てくるようであれば使用はやめておいたほうがいいでしょう。
④煙
特に揚げ物をあげているときは換気をするなどして煙には注意を払っているとは思いますが、油が傷んでいるときには特に煙の出方も変わってきます。
食材を入れることで煙が発生するのは一般的ですが、まだ食材を入れていないうちから煙が出る様であれば酸化したり、傷んでいる可能性がかなり高いです。
特に、電気フライヤーの場合、煙が出にくいような設計をしているものもあるので、いつもより煙が良く出るな、と思った時には油の酸化を疑いましょう。
⑤粘り気
新しい油は基本的にはさらさらした状態です。
しかし油が傷んでくると、どんどん粘り気が増すようになってきます。
ちょっとドロッとしているなと感じたときには使うのはやめておきましょう。
しかし、オイルポットから電気フライヤーに移す場合はこの油の粘り気は良くわかりますが、電気フライヤーに入れっぱなしの油では判断がつかないですよね。
そんな時はお玉やスプーンなどで油をすくってみましょう。
すくって垂らした時に、本来のさらさらとした感じがなかったら破棄しましょう。
電気フライヤーの油は入れっぱなしでも大丈夫?のまとめ
電気フライヤーで使った油はそのまま保管することができます。
期間は2週間ほどで、使用回数にすると2~3回ほどになります。
しかし、揚げ物の量や種類によって期間は大きく変わるので、調理法や保管の方法を気を付けて少しでも長く油を使えるように工夫しましょう。